パートナーとして顧客への提供価値を考える
これまでの経歴を教えてください。
新卒でジョンソン・エンド・ジョンソンに入社し、営業・トレーニング・プロダクトマーケティングに従事したのち、Ross School of Business, University of MichiganにてMBAを取得しました。
前職のエムスリーでは、製薬マーケティング支援事業において、プラットフォーム系サービスのプロダクト・ビジネス両面の事業責任者として、事業成長のためのアクション全体をリードしていました。プロダクトの提供価値最大化に向けた取り組みや、プロジェクトマネージャーが顧客に伴走しながらプロダクトを通した課題解決を行う体制作りなどを行なっていました。
また、顧客の課題解決を支援するため、エムスリーが持つケイパビリティを組み合わせたプロジェクトを設計・提案する、セールス/コンサルティング部隊のチームもリードしていました。
事業の方向性を落とし込んだ目標設計
現在の業務内容を教えてください。
CEOの永嶋さんはバックグラウンドがエンジニアでプロダクト側、私はセールスやCSなどビジネス側を担っています。イタンジの組織体制は事業本部制となっており、賃貸仲介、賃貸募集、賃貸管理、売買仲介、内装工事と柱が分かれています。私はこの事業本部をタテに管掌しており、売上や事業目標設計、その後の実行など事業運営側の責任を負っています。対して、永嶋さんは経営企画やマーケティング、エンジニアリング、BizDevなど事業横断領域を管掌しています。お互いの強みを活かし、縦と横で見る役割を分担しています。
事業本部制とはセールス、CS、プロダクト、開発と言った事業に必要なファンクションを同じ本部内に配置し、各事業に関係する意思決定を各事業本部に移譲することで、意思決定のスピードを高めることを目的とした組織体制です。ありがたいことにイタンジ事業は毎年高い成長率で成長してきていますが、大きくなる会社の中でもスタートアップ企業のようにスピーディな意思決定は重要だと考えています。私はこれらの各事業本部の事業方針策定から実行に向けたKPI設定、実行までを事業本部長と一緒に考え、推進していく役割を果たしています。
組織づくりに不可欠な人材育成
メンバーにはどのようなスキルや経験を積んでほしいと思っていますか?
セールス・CSメンバーには、一人ひとりがより高度な交渉やコミュニケーションができるようになってもらい、イタンジプロダクト提供を通した顧客の成果・成功にコミットできるようになってもらいたいです。バーティカルSaaS企業は、ホリゾンタルSaaSと違って対象顧客数に限りがあります。企業によって、事業内容や管理戸数、従業員数など様々な違いがあるので、一社ごとに提案ストーリーをカスタマイズして価値訴求ができるようになるとより顧客の成果・成功に繋がり、結果としてメンバー自身の市場価値も高まっていくと考えています。
また、メンバーには、人材マネジメントや育成ができるようになり、どんどんマネジメントロールへも挑戦していってもらいたいです。チームの中でスキルのある人が後進を育成できると組織として強くなります。この人材サイクルが確立してくると、規模が大きくなってきたイタンジにおいてもメンバーの高いスキルやナレッジが標準化されてきて、さらなる事業成長に繋がると考えています。
多様な人材が等しく活躍できる環境
今後の目標を教えてください。
イタンジはスタートアップフェーズから事業拡大フェーズに明確にシフトしています。継続的に収益を上げられるプロダクトをいくつか持っている状態で、人材採用やM&Aなどで組織の規模も拡大してきました。現在のフェーズにあわせ、今後はより品質が高く、仕組みが整ったビジネスおよび組織に成長させていきたいと思っています。
現在のイタンジは、様々な人材がいて様々な価値観があるからこそ、何を目指すべきか、何を評価するかのルール作りが重要です。スキルのあるプレイヤーがそのスキルを還元して、さらに強い組織づくりができる人材育成に注力していける組織設計にしていきます。形式的に人事制度を持つのではなく、多様な人材が最大限にパフォーマンスを出せる環境にしたいと思っています。
それによって不動産会社様からいただける対価が大きくなるのであれば、それはイタンジの価値であり品質の高さを表していると思います。私たちは不動産業界のインフラであり、不動産会社様の真のパートナーとしてお客様の成功に貢献してまいります。